こんにちは、ダイナテックプラス代表の荒井謙光です。
お客様に商品に関する有益な情報を発信していこう! と鼻息を荒くして始めたこのブログですが、一向にその気配がない我が社のスタッフ。。。 ここは一丁、代表の私が泣く子も黙る重厚な記事を書いてやろうと思い、思案をめぐらせた題材がこちら
ミドル世代の洗車の流儀
私、子供の頃からお年玉やお小遣いを全てラジコンにブッ込んできたぐらいですから、たぶん、車を好きになる何かが DNA に刷り込まれているんだと思います。ですから、18歳で運転免許を取ってから今日まで、乗り継いで来た車はどれも大事にお手入れをしてきました。
若い頃は、玉石混交の洗車道具を買っては試し、有り余る時間に任せて納得の行くまで愛車を撫で回したもんですが、さすがに家庭を持ち、身体にもガタが来始めるミドル世代となった私にとっては、限られた時間の中で「いかに少ない道具と労力で、最大限の効果を得るか」が洗車のテーマとなっています。そこで、25年間洗車を追求してきた私がたどり着いた、洗車方法や道具をご紹介したいと思います。
全て語ると、とんでもなく長い記事になってしまうので、今回は「道具」に絞って、あらゆる無駄を削ぎ落とした私の「基本洗車道具セット」をご紹介します。
美肌ボディーを手に入れるのよ!
まずはやはり洗車の主役であるボディーメンテナンス関連から行きましょう。
- 洗剤: シュアラスター カーシャンプー1000
洗剤選びでポイントになるのは「泡立ち」です。洗う前の車には、細かいホコリや砂利が付着していますから、直接タオルやスポンジで洗ってしまうと、それらを引きずって細かい傷がついてしまい、せっかく一生懸命洗車をしても、それがかえって輝きを鈍らせてしまうんですね。それを防ぐために、車の塗装面とスポンジやタオルの間に入り、クッションの役割をする泡が重要になります。
泡は細かければ細かいほどその効果も高く、長い時間持続してくれますので、洗車マニアはクリーミーな泡立ちにこだわるんですよ。ですから、良い泡が立てられればキッチン用の洗剤でも問題ないのですが、やはりそもそもの用途が違いますから、モノによって泡の立ち方や持続具合もマチマチなので、私は初めから自動車用に調整された物を使う様にしています。
- コーティング剤: シュアラスター ゼロ・プレミアム
洗車の仕上げは、ワックスを使うか、コーティング剤を使うかで分かれると思いますが、私はコーティングに辿り着きました。
ワックスも高価なカルナバ蝋タイプなんかですと、塗り終えたあとの濡れた様な深いツヤは極上の満足感があります。蚊やハエすらも滑って止まれないほど(実話です)トゥルントゥルンになった愛車を眺めながら飲む缶コーヒーの、何と美味い事よ。。。ただ、今考えると、いかんせん塗るのが大変ですし、それ以上に劣化したワックスは都度落としてリセットしなければ、かえって残念な姿になってしまうので、そちらに労力がかかりすぎました。
片やコーティングも、作業に半日から数日がかりになるものまでピンキリなのですが、私がいま愛用しているのは、拭き取り時に散布するタイプで、こちらは何といっても短時間で済むのがメリットですね。ツヤはもちろんワックスには遠く及ばないのですが、その中でも「ゼロ・プレミアム」は満足のいくツヤが出ますし「8割程度の仕上がりが、1/100 ぐらいの労力で手に入る」のですから、今の私には他に選択の余地はないでしょう。
8割といっても、「極上」の8割ですから、大したもんですよ。
- 鉄粉除去剤: ワコーズ ラストリムーバー
鉄粉は、主にブレーキから発生する尖った形の鉄粉が、塗装表面の柔らかいクリア塗装層に突き刺さってしまい、そのまま放っておくと錆びて膨張する事で塗装を大きく痛めてしまう、という厄介な汚れです。塗装面に食い込むので、洗剤でも取れないのがさらに厄介なところ。
鉄粉除去の王道は、研磨剤入りの粘土で擦る方法だと思いますが、強力に除去できる反面、やはり作業が大変なんですよ。。。小さな粘土をこまめに練りながら車全体を擦るだけでも大変ですし、それ以上に、研磨剤や除去した鉄粉が塗装面に擦れる事で小さな傷が付きますから、そちらをさらに仕上げ用のコンパウンドで均す必要もあり、、、さすがに心が折れました。
一方、現在使っている鉄粉除去剤は、塗装面に突き刺さったまま錆びて膨張した鉄粉を、還元作用で錆から元の鉄に戻し、体積を元に戻す事で取れやすくする仕組みです。こちらは、粘土ほど完全に除去はできないのですが、やはり洗剤洗いと拭き取りの流れの中で、手軽に出来るのが魅力です。これを洗車2-3回ごとにこまめにやる方が、私にはマッチしています。
どんな状況でも、前を見て進むのです
さて、ここからは少し駆け足で、ガラスのメンテナンス道具に行きましょう。
- ガラスコーティング剤
雨天の中、長距離を走ることも多いですが、水飛沫をあげて走るトラックの近くなどで視界が遮られると怖いので、フロントガラスの撥水コーティングは必須です。こちらは、銘柄は何でも良いのですが、撥水性能を重視したシリコン系ではなく、持続性に優れたフッ素系を使う様にしています。シリコン系の TV コマーシャルの様に、風で水滴がビュンビュン飛ぶ事はないですが、6ヶ月以上平気で持ちますから、洗車する時間が無い期間でも「効果が切れちゃって、余計見づらい!」という事がないのが良いです。
- ガラスコンパウンド
ガラスコーティング剤を塗布する前に、前回の古いコーティングを除去するのに使います。これをきちんとやると、コーティングの仕上がりも良く、長持ちするんですよ。
道具を制するものは洗車を制する
最後に、その他の道具を。
- 洗剤洗い用スポンジ
以前は羊毛のムートンブラシなども使っていましたが、しっかりとクリーミーな泡ができていれば、スポンジで十分という結果に落ち着きました。泡と水をたっぷり含んでくれるスポンジの方が洗うのが早いですしね。
- タオル
繊維が柔らかくてボディ面に優しい、マイクロファイバー製が良いですね。できるだけ厚手のタオルを選ぶと、クッションになって塗装を痛めませんし、水の拭き取り作業が早くなります。汚れ度合いで、新・中・古 の三段階ぐらい用意しておき、「新」は仕上げのカラ拭き用、「中」は水の拭き取り用、「古」はドアの隙間など汚れのひどいところ用、、、と使い分けるのが良いですよ。
- バケツ
洗剤の泡立て用と、水拭きタオル用に、二つあると作業の効率が良いですよ。
- タイヤワックス
人間のファッションと同じく、車も足元が綺麗だと印象がぐっと良くなりますので、タイヤワックスも欠かせません。直接スプレーするとホイールに垂れて付着してしまうので、手塗り用のスポンジを使うと、ばっちりキレイに仕上がります。
洗車の楽しみ方は人それぞれですが、どの道に進むべきか悩んでいる方がいたら、少しでも参考になったら嬉しいです。大好きな車をピカピカにして、ドライブを楽しみましょう!
荒井謙光