最近よく聞くインダストリー4.0 っていつからあるの? 4.0 って事は、3.0 とか 2.0 とかもあるの、、、?
こんな疑問にお答えします。
・本記事の内容
・インダストリー4.0 の歴史 ・インダストリー4.0 と産業の発展
・本記事の信憑性
・執筆者: 荒井謙光(テクニカルセールス、代表取締役) ・Ersa 日本総代理店として約15年活動 ・国内外100社以上のお客様製造現場をサポート ・Ersa ドイツ本社のほか 50ヵ国以上のスタッフ/エンジニアと交流
目次
1、インダストリーの歴史は、ドイツで250年続く産業革命の歴史 2、インダストリー4.0 に至るまでの歴史 ・インダストリー1.0 ・インダストリー2.0 ・インダストリー3.0 ・インダストリー4.0 3、まとめ: インダストリー4.0 は、250年続く産業革命の歴史の第4幕
1、インダストリーの歴史は、ドイツで250年続く産業革命の歴史
インダストリーと呼ばれる産業革命の始まりは、今から250年ほど前の 1770年頃とされています。
日本では江戸幕府八代将軍吉宗、ドイツではベートーヴェンが生きていた時代と考えると、いかに歴史が長いか想像できますね。。。
2、インダストリー4.0 に至るまでの歴史
インダストリー1.0 から 4.0 に至るまでの歴史を、ごく短くまとめると以下の様になります:
インダストリー1.0
1770年頃から始まった「蒸気機関」の利用による発展。それまで人の手で作られていた製品が、動力を使った機械化製造となり、主に繊維製造技術が大きく発展した様です。
その後おおよそ100年、様々な工業製品や蒸気機関車による交通の発達など、「蒸気機関」による産業の発達を指すそうです。なるほど、10年以上前に行ったミュンヘンのドイツ博物館で、やたら蒸気機関の展示ゾーンの気合が入っていたのは、そのせいだったんですね。
インダストリー2.0
1900年頃から始まった「電気」と「流れ作業」による発展。電気によってより大きな動力や熱を発生させられる様になり、さらに高度な機械化や加工が可能になった事と、流れ作業によるライン組み立ての概念が発達した事で、主に自動車産業の発展に大きく貢献した様です。
そうなんです、Ersa の創始者エルンスト・サックスが、世界で初めて「電気式ヒーター」を使ったはんだごてを開発したのも、ちょうどこの時期なんですよ!
インダストリー3.0
1970年頃から現在に至る「コンピューター」や「IT技術」を利用した生産の自動化。
私たちが取り扱う Ersa の製品をはじめ、現在製造現場で使われている設備は、ほぼ全てこの概念に基づいていると思います。
自動生産設備からはんだごてまで、コンピューター制御していないものは、ほどんど無いんじゃないですかね。また、近年になって IT 技術の導入も急速に進んでいますね。
インダストリー4.0
設備の「自律運転」と「連携」による生産の高度な無人化/省人化。現在はインダストリー3.0 から 4.0 の過渡期にあり、ドイツだけではなく世界各国で対応が進められています。
3、まとめ: インダストリー4.0 は、250年続く産業革命の歴史の第4幕
数年前から私たちも Ersa から Industory4.0 については(しつこく)レクチャーを受ける機会が多くなったのですが、こんなに深い歴史があって、われわれはちょうどその変革期にいると思うと、ちょっとワクワクしますね。
同じ課題を抱えた国同士、そして世界の産業革命とともに100年を歩んできたドイツ Ersa の製品は、日本のお客様にもきっと役に立てると信じています!