発砲しちゃうぞ! in フィリピン(荒井)

こんにちは、ダイナテックプラス代表の荒井謙光です。

「週替わり」を謳っている本ブログですが、とうとう私の番で初めて一週間更新をストップさせてしまいました。個人的には、非の打ちどころのないリーダーが圧倒的な能力で組織を引っ張る、調査兵団でいうとリヴァイ班の様な組織を目標にしているのですが、皆がきちんと更新してくれていた中、私があっさりと最初に脱落するあたり、、、我が社の社風を物語っていますね。

さて、物騒なタイトル画像でびっくりされたかも知れませんが、私、先週は実に2年9ヶ月ぶりの海外出張で、フィリピンで招集された Ersa アジアチームのミーティングに参加してきました。ミーティングで得られた最新情報は、別の機会で、きちんとまとめてご案内としまして、、、

今回のブログでは、フィリピン滞在中に Ersa アジアメンバーと行った「射撃場体験」が印象的だったので、そちらのレポートをお送りします!

フィリピン射撃場体験

Guns N’ Rifles

フィリピンといえば、セブ島など人気のリゾート地もありますので、我々日本人には身近な国のひとつではありますが、アジアの中では珍しく、銃の所持が認められている国でもあるんです。当然、治安はというと「物騒」な部類でして、私が泊まったホテルの警備員さんも、首から超ロングなライフルをぶら下げて眠そうにしている始末。隣の女性警備員さんの腰にも3丁ぐらい拳銃がぶら下がってました。私が住んでいる東京足立区も、治安面ではとかく揶揄される事が多いですが、まったく比ではないですね。(念のため言っておきますが、足立区、超住みやすい街ですよ!)

フィリピン射撃場体験

以前からミーティング期間中は、Ersa がチームの親睦のためにと、開催地に応じてビール工場見学やボーリングなどの趣向を凝らしたレクリエーションを催してくれるのが恒例なのですが、今回のフィリピンでは「射撃場」というのがまた、シャレの効いた乙なセレクションであります。

撃って良いのは撃たれる覚悟がある奴だけだ

車で射撃場へ到着すると、早速、あちらこちらから銃声が響いています。私、恥ずかしながら、この歳になるまで、本物の銃声って聞いた事がなかったんですよ。映画や漫画で知っている銃声とは違って、本物は、何というか、、、鳴ると分かっていても鳴るたびに身が竦んでしまうような恐怖感がありますね。

また、射撃場というと、安全のために防弾のガラスやら壁やらで仕切られた個室みたいなのをイメージしていたのですが、そこは、昭和のバッティングセンターのような開放的な施設で、すぐ目の前で、普通のおじさん達がライフルや二丁拳銃など、自由気ままなスタイルで(?)パンパンと射撃を楽しんでいました。

フィリピン射撃場体験

※いや、もしかしたら、真剣な競技の練習だったり、護身用の訓練だったりしたのかも知れませんが、私にはそんな考えを巡らせる余裕がありませんでした

あちこちに無造作に拳銃やライフル、実弾が置いてあり、ひとしきり撃ち終えたおじさんが、満足気な表情で両手に何種類もの銃を持って私の目の前を悠々と歩いて、後ろにある銃のお手入れスペースに向かう光景は、なんともカオスでした。。。

フィリピン射撃場体験 フィリピン射撃場体験

そんな状況にすっかり怖気付いている私の横で、ベトナムのメンバーは呑気に記念撮影しているじゃないですか。。。私も不勉強で知らなかったのですが、よくよく聞いてみたら、ベトナムやシンガポール、タイなど、アジアには徴兵制度がある国が意外と多く、数名のメンバーが、従軍中に射撃訓練を経験したと言っていました。これには、いかに自分が温室育ちだったか、考えさせられますね。

バリアント、撃てー!

さて、程なくインストラクターによる講習が始まりました。講習中にも、両隣のブースからはパンパンと銃声がなるので、そのたびにビクッとしてしまいますが、これからそんなものを自分でぶっ放すと考えると、自然と講習も真剣になります。せっかくだから、的を狙ってチームで点数を競おうという事になり、インストラクターが的の点数を決めてくれたのですが、人間型の的の「脳天」の部分を穏やかな笑顔で指差し、「ここは急所だからMAXの10ポイントな」と言った時は、恐怖でおしっこ漏らしたかと思いました。

フィリピン射撃場体験 フィリピン射撃場体験

さて、いよいよ私の番。まずは拳銃から、習った通りのグリップで構えて、狙いを付けて、、、トリガーを引いた瞬間、目の前で鳴る炸裂音と、手から身体ごと後ろに押されるほどの衝撃で、頭真っ白です。少しおしっこ漏らしたかも知れません。

続いてライフルです。こちらは見た目の印象とは逆に、拳銃よりもずいぶん撃ちやすいと感じました。発射の衝撃も、たぶん吸収してくれる構造になっているんでしょうね。ただ、炸裂音は相変わらずで、発射と同時に15mほど先の砂山から派手に砂煙が上がる様子は、恐怖以外の何物でもないです。

そんな風に、私がおしっこ漏らしながらへっぴり腰でどうにか射撃を終えて、ふと隣を見ると、ベトナムチームの小柄な女の子が涼しい顔でライフルをぶっ放してるじゃないですか。。。漫画や映画のヒロインの様なサマになる構えを見て、おじさん鼻の下を伸ばしちゃいました 素晴らしいなと思いました。それに対して、私の構えのなんとぎこちない事よ。。。

フィリピン射撃場体験 フィリピン射撃場体験

撃っている最中は頭が真っ白で何も分からなかったですが、撃った弾はすべて的を捉えてはいた様です。もちろん「脳天」は狙える精度などないですが、大半は2点〜5点の胴体周辺に命中していました。私のチームは見事トップで、各々自分が撃ち抜いた的を持って、記念撮影をしました。

フィリピン射撃場体験 フィリピン射撃場体験

正気と狂気の間

さて、私にとっては初めて本物の銃を撃つ貴重な経験でしたが、正直に思った感想は、、、

「こんなもの人間に向かって撃つなんて正気じゃねぇ」

、、、なんですが、そもそも銃自体が人間同士の争いの中から生まれ、人間を殺すために進化してきた道具であり、そして今日この瞬間にも、地球上のどこかで実際に銃を使って人間同士が戦争をしているという事実に、胸が痛みます。今まで銃撃戦というと、報道番組で見るだけでしたが、実際に銃の威力を体感すると、生々しい恐怖を感じます。実際にその恐怖に晒されている人たちの心境は、計り知れません。

世界中の Ersa チームメンバーと交流していると、人間同士では国境を超えてこんなに仲良くなれるのに、どうして国同士では戦争など起きるのだろうと思います。長い長い道のりかも知れませんが、これから生まれてくる将来の子供達のために、ほんの少しでも戦争のない、銃の必要のない世の中にしてあげたいですね。

荒井 謙光

フィリピン射撃場体験Say NO to WAR, Never Say Never